どんな機能が必要か?
収納力が重要!
洗面所は、朝から歯磨き、洗顔、お化粧など身支度を整える場所。
まずは
化粧室として機能する洗面所リフォームの工夫をしましょう。
化粧室の一番の特徴は小物の多さです。
歯ブラシ、タオル、髭剃り、化粧品のボトルやスプレーなどたくさんの小物があるので、洗面台の収納だけでは足りなくなることもあるでしょう。
これらの小物は、高い場所にある吊り戸棚や奥行きの深い収納に入れると不便です。
そんな時は、壁の厚みを利用する
「壁埋め込み収納庫」を取り付けるリフォームをしてみましょう。
壁埋め込み収納庫の奥行きは10センチ程度ですから、小物の出し入れがしやすいだけでなく、しまってあるモノがひと目で見渡せるので、化粧品などの
収納にとても便利です。
洗面台の「高さ」に注意
次に注意したいのが洗面台の高さです。
高めだと洗顔時に腰を曲げずに済み楽に感じるのですが、高過ぎると洗顔の水が肘に伝わって床が水浸しになってしまいます。
洗面台の高さは「身長165cmの人で80cm程度」を目安にするといいでしょう。
また洗面所リフォームの際には、
家電用のコンセントを取り付けるのをお忘れなく。だんだん増えていくことを考慮し、少し多めに付けておきましょう。
リフォームはコンセントの移動、増設のチャンスですので、しっかり検討しましょう。
家事室としての洗面所リフォーム
洗面所に洗濯機がある場合は、家事室としての工夫をしましょう。
夜に洗濯した際も汚れ落ちがよく見えるよう、
そばに照明器具を取り付けておくと便利です。
そして洗剤や柔軟材の置き場、洗濯物を入れて置く場所、干し場への移動など、
家事がしやすいようにリフォームプランを考えていきましょう。
洗剤のストック類は普段使わないため、床下収納に入れておくとスペースの節約ができます。
また、家事はまとめてしたい、という方は、洗濯場とキッチンをスムーズに移動できるように通路を確保しておきましょう。
暖かく、水に強い床材
冬でも暖かい空間に
洗面所が浴室の隣りにある場合は、脱衣所としての工夫も必要です。
裸になったり、体が濡れたままでいることが多いのですから、寒い冬でも暖かい洗面所にするリフォームを考えましょう。
特に注意したいのが
ヒートショック現象(※)です。洗面所と浴室に暖房を取り付けて
温度差をなくす対策をしましょう。洗面所はファンヒーター用コンセントを1つ付けておくだけでも便利です。
(※)ヒートショックとは、急激な温度変化によって、血圧や脈拍に大きな変化を起こすこと。重大な事故に至ることもあります。
脱衣所の床は腐りやすく、壁と天井はカビやすい!
足拭きマットがあっても、
洗面所の床は水滴が付きやすく、腐りやすい状況にあります。
築15年程度になると、浴室に接した洗面所の床下が腐食してきてしまいます。
洗面所の床材は
水に強い材料・・・タイル、クッションフロア、耐水フローリング、コルクなどを選びましょう。
また同じように壁や天井もカビやすいので、調湿機能がある壁紙や珪藻土、エコカラット、
防カビ機能のある塗料を選びましょう。